学校長挨拶 PRINCIPAL'S MESSAGE

滝 敏行
学校法人同朋学園 同朋高等学校
学校長
同朋高校は、開校以来「真理探究」「相互和敬」「体位向上」の校訓を掲げ、常に生徒を主人公に、「仏教精神に基づき、全人教育を通して、正しい世界観を持つ、個性豊かな人間を育成する」ことを方針に、教育に取り組んでまいりました。
60年を超える歴史の中で、「同朋の教育」と呼ばれるさまざまな実践が作られてきました。服装の自由化、文化祭や体育大会、そして卒業式などの学校行事やさまざまな学習プログラム。普通科・商業科・音楽科それぞれのカリキュラム。その1つ1つに「同朋の教育」が大切にしてきた、一人ひとりの生徒がどのように輝けるのか、どのように生きる力を付けることができたのかが生きています。
ICTの技術が進み、学校に通わなくても知識を得ることができる世の中になってきました。そのような状況だからこそ、学校に通う目的がはっきりしてきます。さまざまな環境、さまざまな文化の中で育ってきたさまざまな価値観が、学校という場でぶつかり合い、お互いを尊重し合い、高め合っていくということです。
人間の価値は、ひとつの物差しでは測れません。他の人にないすばらしい何かを、きっと誰もが持っているはずです。そのすばらしさを引き出し、可能性を伸ばすことこそが、学校教育の大きな使命だと私たちは考えます。真宗の人間観を建学の精神とする同朋高校。生徒たちはもちろん、教職員も、保護者も、共に学びあいながら育っていく、そんな充実した『共育』環境が整っています。
「生徒が主人公である高校」一見あたりまえのように思われるこの言葉を、60年の歴史の中で真に実践し続けてきた自負が、本校にはあります。
普通科・商業科・音楽科と、それぞれの特徴を活かしつつ、これからも常に生徒を中心に、「いのち」を、「一人ひとり」を大切にする教育を続けてまいります。