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2学期始業式を執り行いました
2学期の始業式は、教室を会場に放送でおこないました。
学校長からは次のように式辞がありました。
学校長式辞
約40日間あった夏休みが終わり、2学期が始まります。 今年の夏は、日本だけではなく、世界的に猛暑となりました。昨年の7月、国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わった。地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘を鳴らしましたが、今年の夏の平均気温も去年に並ぶ過去最高となりました。 記録的な豪雨で日本各地に被害をもたらした台風10号についても、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが、人によって引き起こされた気候変動によって、最大風速が7.5%増した可能性があるとの暫定的な分析結果を発表しました。大型台風の発生頻度が増える可能性も伝えています。日々の生活の中で、温暖化についても、それぞれ何ができるかを考え、行動していかないといけないですね。 さて、普段よりも自由に使える時間が多かった夏休み、皆さんはどのように過ごしたでしょうか。部活動に励む姿、進学補習や文化祭準備等で学校に登校している皆さんの姿を多く見ました。2年生は今年もインターンシップを行い、多くの皆さんが様々な経験をしてきています。今年の夏は、5年ぶりにオーストラリアホームステイも再開しました。 どこかに出かけた人、じっくり本を読んだ人、映画を見に行った人もいるでしょう。皆さんの中には、終業式で少しお話しした映画「ブルーピリオド」を見た人はどれくらいいるでしょうか。私は、封切られてすぐに観に出かけました。映画には同朋高校の生徒や卒業生、同朋高校の制服、今は取り壊されて跡形もない旧名古屋造形大学の校舎も結構映っていました。最後のエンドロールの「エキストラ協力」のところで「同朋高等学校」の文字が流れるのを見た時は嬉しかったです。ただ「同朋生が映っているから」「造形大のキャンパスが撮影で使われたから」というだけでなく、映画自体がよく作られていました。そつなく生きつつも、そんな日々に空虚さを覚えていた高校2年生の主人公が、ある絵をきっかけに美術に興味を持ち始め、どんどんのめり込んでいき、東京藝大合格を目指すというストーリーです。初めて夢中になれるものに出会い、ありのままの自分や熱い思いをぶちまけていく主人公の勇気と本気が胸に迫ります。自分は何者なのか、どこへ向かっているのかという焦燥感や、がむしゃらに突っ走る情熱、ダサく一生懸命にもがくことのカッコ良さ、創作の楽しさ・苦しさが、力強く表現されていました。 「ブルーピリオド」の中にはいくつも印象的な言葉が出てきました。「好きなことをする努力家はね、最強なんですよ」一歩踏み出す時に後押ししてくれる言葉です。「作品は、諦めたらそこで完成」これは美術の作品だけでなく、いろんなことに当てはまると思いました。皆さんが取り組んでいる文化祭もそうですし、我々の授業準備にも言えることです。常にもっと良くできないかを探し続けたいですね。 好きなことにチャレンジしたり、進路で悩んだり、それまでの自分の生き方に苦悩したり、自信が持てなかったり、目標が見つからずにもがき苦しんでいたりする人に、勇気を与えてくれる映画です。あらためて皆さんにも見てほしいと思いました。 夏休み中の皆さんの活躍をいくつか紹介します。 演劇部が地区大会を優秀賞で県大会に勝ち上がり、さらに県大会でも優秀賞、12月に富山で行われる中部大会に出場することになりました。 ラグビー部では、3年生の市原広大くんと水野竜之介くんが愛知県代表選手に選ばれていましたが、愛知県チームが東海ブロック大会で見事優勝し、佐賀県で行われる国民スポーツ大会に出場することが決まりました。 演劇部もラグビー部も、持てる力をすべて出し切ってきてほしいと思います。 いよいよ2学期、最大の行事、文化祭があります。3年生は就職試験や入学試験もあります。2年生は修学旅行の準備も始まるでしょう。この2学期が、皆にとって思い出に残る、充実した2学期になることを願っています。 以上をもって、始業式の式辞とします。 |
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