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見真の日 5月の感話
真実を見るということ
みなさん、おはようございます。今日は今年度最初の見真の日です。 入学式は「一同合掌」で始まって、驚いた1年生も多かったかもしれませんね。同朋高校は、浄土真宗という親鸞聖人の教えを建学の精神としています。 親鸞聖人は、今からおよそ760年前の鎌倉時代、1262年11月28日に、90年の生涯を閉じられました。 親鸞聖人の生きた時代は、ちょうど貴族社会から武士社会の、鎌倉時代への転換期でした。 実は、親鸞聖人は修行中、自分がいつまで経っても悟りを開けない愚か者だと気づき、山を降りています。 先週体育大会が行われました。本当に素晴らしかったです。 そして、皆さんは気づいていたでしょうか? 勝負なので、誰かが勝てば誰かが負けます。そこで自分の頑張りや弱さに気づいたり、自分にはない他者の素晴らしさに触れたりしたことでしょう。 親鸞聖人は、さまざまな困難の中でも、「私が私である」ということを受け入れ、他者との差異(ちがい)を認めて、共に生きていこう、と呼びかけられました。 慌ただしい毎日ですが、「見真の日」は少し立ち止まって、自分と向き合う時間にしてもらいたいと思います。 今日は、今年度1回目ということで、親鸞聖人とその教えについて、紹介させていただきました。 教員 K |
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本校は弘長2年(1262年)11月28日に入滅された宗祖親鸞聖人のご命日を縁として、毎月28日付近の1日を 「見真の日」 とし、有志生徒による勤行と学校長や教職員による法話・感話をおこなっています。
「見真」とは、大無量寿経に説かれる 「五眼讃」 の一句 「慧眼見真 能度彼岸(慧眼は真を見てよく彼岸に度す)」 を出典とし、真宗本廟(東本願寺)の御影堂正面に 「見真」の額が掲げられていること、また親鸞聖人の大師号 「見真大師」 に由来します。