卒業式を挙行いたしました

校舎前の河津桜も開花するなか、63回目の卒業式を挙行いたしました。

 

本日列席できない1年生の生徒たちが作ってくれた深紅のバラを胸に付け、卒業生は堂々と式場に入場します。

校長より各学科の総代生徒に卒業証書が授与されました。

校長式辞、来賓の方による祝辞を賜り、卒業式は第2部へと続きます。

 

本校の卒業式第2部は、卒業生有志により組織された卒業式実行委員会による合唱構成詩が披露されます。

今年のテーマは「手紙」。

中学校の卒業式のあたりから新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、高校入学式翌日から1か月の休校。休校期間中は、自宅で課題に取り組んだり、教員が作成した動画による授業に取り組んだり…という高校生活のスタートでした。

休校期間が明けても分散登校で、6月にようやくクラス全員が教室に集まりました。しかし、マスク・消毒・ディスタンス・黙食…と思い描いていた高校生活とは程遠いものだったと思います。

そんな制限だらけの高校生活の中にも、本校だからこその濃密な時間から紡ぎだされた想いが、今年の合唱構成詩には織り込まれていました。

後半に進むに伴い、朗読する生徒・卒業生席・保護者席・在校生席へと、涙をすする音が伝播していきました。

卒業生による「正解」の合唱は、これまでで一番の合唱のように聴こえました。

 

在校生からはSNSを意識させる動画から、体育大会の各群団からのメッセージへとつながり、卒業生たちを感動させました。

 

卒業生保護者代表からの謝辞と卒業生保護者による合唱をいただき、卒業生たちは担任が先導し式場をあとにしました。

 

教室での最後のホームルーム。

担任から卒業生1人1人に卒業証書が手渡され、それぞれの想いを口にするあたたかい時間となりました。

卒業アルバムに寄せ書きを書き合う生徒。写真を取り合う生徒。涙を流す生徒…。

コロナによるあらゆる分断が報じられた3年間ではありましたが、太くしっかりとした繋がりを感じる時間でした。

 

卒業生のみなさん、保護者のみなさま、卒業おめでとうございます。