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見真の日 6月の感話
2人のお年寄りが、ぼくに教えてくれたこと
おはようございます。 最初に、自分のことを「ぼく」というのが適切ではないとか、言葉使いが適切ではないと感じる方もいるかもしれませんが、自分の心を開き、自分らしく話す場としたいのでご理解ください。 最近、ぼくの奥さんのおばあちゃんが亡くなりました。それほど長い付き合いではありませんでしたが、何度かお会いしたことがある人でした。何より、ぼくの奥さんをとても大切にしてくれる人でした。お婆ちゃんのお葬式に行き、最後にありがとうを伝え、お送りしました。 お葬式も終わり、家にかえってくると、奥さんにこう言われました。 そんなお爺ちゃんに最後に会ったのは数年前でした。 そして、先日の奥さんからの言葉を聞き、ようやくぼくはお爺ちゃんの施設に行くことを決めました。 久しぶりに会ったお爺ちゃんは寝たきりでほとんど意思疎通ができない状態になっていました。一緒に暮らしていたころとは比べようもないくらい弱っていました。食事も自分でとれないので鼻からチューブで繋がれていました。とても瘦せていて、苦しそうに息をしていました。 先週末、お爺ちゃんは体調を崩し、病院に運ばれました。今も病院で治療を受けています。 お爺ちゃんに会いに行って、ぼくはこれまでの自分をとても反省しました。 人から学ぶことはたくさんあります。直接の会話ではなくても、死にゆく人や老いてゆく人の姿から学ぶことも多いのでしょう。 教員 T |
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本校は弘長2年(1262年)11月28日に入滅された宗祖親鸞聖人のご命日を縁として、毎月28日付近の1日を 「見真の日」 とし、有志生徒による勤行と学校長や教職員による法話・感話をおこなっています。
「見真」とは、大無量寿経に説かれる 「五眼讃」 の一句 「慧眼見真 能度彼岸(慧眼は真を見てよく彼岸に度す)」 を出典とし、真宗本廟(東本願寺)の御影堂正面に 「見真」の額が掲げられていること、また親鸞聖人の大師号 「見真大師」 に由来します。